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2007年2月25日 - 2007年3月3日に作成された記事

2007年2月26日 (月)

Sさんのこと

先日一本のメールを受け取りました。大学の時のサークルの友人からです。
タイトルは「訃報」でした。
そのサークルの、ぼくも存じ上げている後輩Sさんが、ノルウェーまでラリー観戦に行って、不慮の事故で亡くなったというのです。
ぼくは卒業後もサークルの発足時の人間として、時々新入生歓迎会等に出かけたりしていました。そんな席でSさんとも顔見知りになり‥‥でも、つき合いはそれ以上ではなく、よく知っていると言うわけではありません。

ぼくも卒業後暫くの間は、よくサークル室に行っては現役のころと変わらず、自分たちの好きな小さな世界のささやかながら大切な情報をああでもないこうでもないと喋くりあっていたと思います。多くの者がやがてはサークル室を訪れることも少なくなり、滅多に来なくなり‥‥という経過を辿りますし、ぼくもそうでした。
Sさんは、しかし、卒業後も現在まで、ずっとサークル室に出入りしていようです。そして、それはSさんひとりにとどまらず、土曜日などはいつ行っても現役よりOBが多い、という不思議な空間をつくっていたようです。
Sさんは、というより僕らはみんな、多かれ少なかれ今で言うオタクのハシリみたいなところがありました。あるいは、Sさんたちの世代こそ、まさにオタクという言葉の発生現場で青春時代を送った世代だったかもしれません。

僕の後輩たちの、特に筋金入りとも言うべき彼らは、照れずに本気で自分の趣味を生きている、という風情がありました。ぼくの目から見ると、Sさんはおそらくそんな人々の(たぶん、その代表的な)一人だったように見えます。
彼が亡くなったとの悲報が入ると、彼の仲間たちが集う掲示板がパスワードを一時的に解除されて公開され、数多くの書き込みが行われています。そこに、Sさんの安否を確かめにノルウェーに飛んだSさんの弟さんも、現地から書き込みをされ、彼の最期についてもおおよそのことが分かりました。また、彼の仲間たちも弟さんを懸命に支えようとしました。
その数々の書き込みを読んでいると、彼がどのように慕われていたかが自ずと分かります。
異国の地で、最後まで自分の愛するものを追求しつつ不慮の事故であの世に旅立ったSさん。ご冥福を祈ります。

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