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2009年9月27日 - 2009年10月3日に作成された記事

2009年10月 2日 (金)

1Q84に第三部 来夏めどに

村上春樹さんの長編1Q84に来年夏、第三部が加わる、と毎日新聞が伝えている。(9月17日朝刊。続いて,30日夕刊、10月1日夕刊にもインタビュー記事)

しかし、ねじまき鳥クロニクルの時にもあったことだが、当初は一部、二部で完結、と考えていた、という。「1、2を書き上げた時はこれで完全に終わりと思っていたんです。バッハの平均律をフォーマットにしたのは、もともと2巻で完結と考え、そうしたわけです。でもしばらくして、やっぱり3を書いてみたいという気持ちになってきた。」そうです。

このような村上さんの創作は、やはり「もともと僕は筋書きを考えないで頭から書いていくタイプだから、物語の自由な自然な進行というのはすごく大事になってくる。」と、今回のインタビューでも従来から述べてきたスタイルに言及しているが、関係がありそうだ。どうも、この種の村上さんの発言は素直に信じられないケースが多いらしいが、一貫して同じことを述べてきており、まずは間違いない。

物語を見つけ出し、種を膨らませるようにして、紡ぎだし、有機的な構想に結実させる。その物語を運行させていく力が図抜けているのだ。したがって、出来上がった小説から遡って観る視点からは、相当緊密に構想してから書き出したに違いない、とも見えるのだろうが、そうではないのだろう。

また、村上さんの植物が生い茂るように書き進める自然発生的な書き方は、有機的な緊密さを持つ一方、一端方向性が定まると、いささか偏ったバランスで発育し、途中から方向転換は難しくなる、という事情も考えられるだろう。

今回の場合もブック1と2でとにかく完結はしていたのだが(ある種の新種誕生のようなものだ)、しばらくすると、その新種としては当然の特性(首が長い、とか鼻の頭が赤い、とか)が気になってきて、別の進化の可能性を付け加えてみたい、というようなバランス感覚が村上さんの中で働いたのだ、とでも考えるとわかったような気になってくる。

ま、単なる想像ですが。

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